今日は加工品工場をいくつか回ります。とてもお天気が良く、気持ちのいい日でした。まずはバンクーバーにあるCanadian
Fishing Companyへ。会社のマスコットはあのウォルトディズニーがデザインしたものだそうです。
ここはニシン・数の子・サーモンの加工を行っている缶詰工場で、1日の処理量
は450tとのこと。漁の管理も全てコンピューターで行っており、各漁船の漁獲量
なども全て分かるようになっています。数の子の腹出しもマシーンで行っていて、100t/dayのほとんどが日本向けのものだそうです。数の子を食べるのは日本人くらいのようですね。サーモンの缶
詰は240缶/分×9ラインで作っていました。日本ではプルアップタイプの缶
詰がほとんどですが、コストが高いため缶切りであけるタイプのものが多いそうです。
次にATCの本社、Bella
Coola Fisheries Ltd(Canadian Fishing Companyの次に処理量の多い缶
詰工場)にむかい、最後に海洋フーズのスモークサーモンを作って頂いている原田さんの工場Luxury
Smokers Ltdへ行きました。常にきれいな工場で、工場の方もとても感じのいい方々でした。
スモークサーモンはHOTとCOLDの2タイプあるそうで、HOTは80℃の高温で短時間でスモークするタイプ、COLDは低温でじっくりスモークしていくタイプに別
れます。HOTは高温で急激にスモークするため、硬めになりますがCOLDは柔らかいのが特徴です。海洋フーズのスモークサーモンは後者のCOLDタイプです。最近は養殖物のスモークサーモンがほとんどですが、LUXURYではカナダ産の天然紅鮭を使用しており、水揚げしてすぐにスモーク加工するため鮮度は抜群です。現地加工のため、凍結も1度きりなのでおいしさの違いは歴然としています。また、天然そのもののおいしさを損なわないため、着色料や保存料は一切使用していません。養殖とは違ったあっさりとした脂肪と身色の鮮やかさ、深い味わいはS社のI社長様にもとても好評で、すぐに業務用で検討したいとのお話を頂きました。
工場見学が終わった後、原田さん自家製のワインや採れ立てのブルーベリーなどを御馳走になり大満足の一行でした。